介護施設に入るのはかわいそうなことなのか|その遠慮は、本当に家族を幸せへと導くことになるだろうか?

介護施設で高齢の父親と50代の息子が穏やかに会話し、施設入居と家族の幸せについて考えるアイキャッチ画像 親の介護・相続
介護施設に入ることは、親を見捨てることではなく、家族の安心につながる選択肢になることもあります。

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介護施設に入るのは、かわいそうなことなのか。

この問いは、親の介護を考え始めた家族にとって、かなり重い。

家で見てあげるのが一番いいのではないか。

施設に入れるのは、家族として冷たいのではないか。

自分も、最初はそう考えていた。

けれど、祖父が施設に入ったあと、少し見方が変わった。

祖父は、実家にいた頃よりもよく話すようになった。

人と顔を合わせる。

声をかけられる。

食事の時間がある。

職員さんや他の入居者との関わりがある。

家にいることだけが、必ずしも幸せとは限らない。

祖父母は家族に遠慮し、家族も祖父母に遠慮する。

お互いを思いやる気持ちが、やがて負担になってくる、そんなことはないだろうか?

この記事では、これまで書いてきた親の介護、施設入居、実家整理、相続、空き家の記事を、ひとつの流れとして整理する。

詳しく読みたいテーマがあれば、それぞれの関連記事へ進んでほしい。

介護施設に入ることは、本当にかわいそうなのか

介護施設という言葉には、まだ重い印象がある。

親を家から出す。

家族が面倒を見られなかった。

そう感じてしまう人もいる。

けれど、施設に入ることで生活リズムが整い、人との会話が増えることもある。

祖父の場合は、実家にいた頃よりも施設に入ってからの方が、よく話すようになった。

一人の部屋で過ごす時間は、本当に幸せなのだろうか?

施設は、親を見捨てる場所ではない。

親の安全と、家族の生活を守るための選択肢になる場合がある。

詳しくはこの記事で書いています。

【関連記事:介護施設に入るのはかわいそうなことなのか|おじいちゃんが実家よりよく話すようになった話

二人で暮らしているから大丈夫、とは限らない

高齢の夫婦が二人で暮らしていると、外から見ると安心してしまう。

一人暮らしではない。

誰かがそばにいる。

だから大丈夫だと思ってしまう。

でも、祖母の家事に定年はない。

実際には家事の負担や遠慮が、見えないところで積み重なっていることがある。

祖母が家事を抱え、祖父が遠慮する。

お互いに気を使いながら、無理をしている。

二人で暮らしていることと、安心して暮らせていることは同じではない。

この視点は、親の介護を考えるうえでかなり大事になる。

詳しくはこの記事で書いています。

【関連記事:二人で暮らしているから大丈夫、ではなかった|祖母の家事と祖父の遠慮

家族だけで介護を抱えると、限界が来る

親の介護は、気持ちだけでは続かない。

最初は、できるだけ家族で見ようと思う。

けれど、仕事、家庭、自分の生活を抱えながら介護を続けるのは簡単ではない。

通院。

見守り。

食事。

一つひとつは小さく見えても、積み重なると重い。

だから、介護施設や外部サービスを調べることは、逃げではない。

介護を続けるために、形を変えるということでもある。

詳しくはこの記事で書いています。

【関連記事:在宅介護は本当に可能なのか。仕事を持つ50代の現実

介護施設を考えるなら、早めに比較しておいた方がいい

介護施設は、必要になってから急いで探すとかなり大変になる。

費用。

場所。

空き状況。

介護度。

サービス内容。

家族が通いやすい距離かどうか。

考えることが多い。

今すぐ入居を決める必要はない。

ただ、どんな施設があるのかを知っておくだけでも、家族の話し合いは進めやすくなる。

介護施設を探すときは、自分だけで調べるより、比較できるサービスを使った方が早い場面もある。

親が施設に入ると、実家の問題が現実になる

親が施設に入ると、次に見えてくるのが実家の問題だ。

誰が管理するのか。

空き家にするのか。

売却するのか。

兄弟でどう話し合うのか。

固定資産税や修繕費はどうするのか。

介護と実家の問題は、別々ではない。

親の生活の場所が変わると、実家の扱いも考えざるを得なくなる。

詳しくはこの記事で書いています。

【関連記事:50代になると、親と実家のことが急に現実になる

相続や空き家は、あと回しにすると重くなる

相続や空き家の問題は、今すぐ困っていないと後回しにしやすい。

けれど、時間が経つほど話し合いは難しくなる。

親が元気なうちに話せること

兄弟で確認しておくこと。

名義や管理の問題。

売るのか、残すのか。

こうした話は、先に整理しておいた方がいい。

介護が始まってから慌てて考えるより、早めに全体像を見ておく方が現実的だ。

詳しくはこの記事で書いています。

【関連記事:50代になったら、実家をどうするか。親の家を「残す」だけが正解ではない

まとめ:介護施設は、親と家族の生活を守る選択肢になる

介護施設に入ることは、かわいそうなこととは限らない。

家で暮らすことだけが幸せとも限らない。

祖父が施設に入ってから、実家にいた頃よりよく話すようになった姿を見て、そのことを強く感じた。

親の介護は、施設入居だけで終わる話ではない。

実家。

相続。

空き家。

兄弟との話し合い。

お金。

いろいろな問題がつながってくる。

だからこそ、まずは全体像を見ておくことが大事になる。

必要なところから読めばいい。

気になる問題から整理すればいい。

そして、介護施設という選択肢が少しでも気になるなら、早めに情報だけでも集めておいた方がいい。


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