50代会社員が、副業を考え始める理由。収入より先に欲しいものがある

仕事を終えた夜、自宅の机で副業サイト作りに取り組む50代の会社員 副業と小さな収入

50代になってから、
将来が無性に気になりはじめた。

将来について考えるのは、若い時だけとは限らないのに気付いた。

将来とはそんなに遠くない未来、もっと身近な差し迫まった明日の話だ。

もちろん、これからの人生、お金が重要なウェイトを占める。
物価は上がる。
老後資金も気になる。
会社員生活が残り10年を切ってくると、
今の給料だけを前提にこの先を考えることに、
少し不安も出てくる。

いつしか、他によりどころはないか、模索するようになった。

そこでたどり着いたのが、副業というわけだ。

でも、私が副業を考える理由は、
たぶん収入だけではない。

もっと根っこのところに、

会社の外に、
自分で作った何かを持っておきたい。

という気持ちがある。


会社員として働いてきた時間は長い

気づけば、人生のかなりの時間を会社員として過ごしてきた。

朝起きて出勤し、
その日の業務をこなし、
周囲と調整し、
上から降りてきた話に対応し、
下から上がってきた相談を受ける。

長年やってきたことだから、
ある程度は回せる。

けれど同時に、
ふと考える瞬間がある。

この会社の名刺がなくなったとき、
自分には何が残るのか。

もちろん、
これまでの仕事が無意味だったとは思わない。

人と関わる力。
現実を見ながら物事を進める力。
トラブルに慌てなくなる感覚。
数字だけでは測れない経験。

そういうものは確かに積み重なっている。

でもそれらは、
会社という器の中にいるから使えている部分もある。

定年。
再雇用。
役職が外れる。
環境が変わる。

そうなったとき、
会社とは別の場所に、自分の手で育てたものが何か一つあれば、
少しだけ心の置き場が変わるのではないか。

そんなことを考えるようになった。


副業は「儲け話」ではなく、退路の細い線かもしれない

副業と聞くと、
SNSでは派手な話もよく見かける。

月収100万円。
誰でも簡単。
スマホだけで稼げる。
会社に縛られない人生。

正直、そういう話にはあまり惹かれない。
というより、
今の年齢になると、そう簡単な話ではないことくらい分かる。

会社員を続けながら副業をするのは、
実際にはかなり地味だ。

仕事で疲れて帰ってくる。
食事を済ませる。
風呂に入る。
少し休みたい。
そこからさらに何かを考えたり、書いたり、調べたりする。

華やかさはない。
むしろ、
電池が残っている日だけ、少し進む。
そんな感じに近い。

それでも、
何もしないよりはいいと思っている。

最初から大きく稼ぐことを夢見るのではなく、
まずは

自分の力で、小さくても何かを生み出せるのか。

そこを確かめたい。

副業は、
人生を一発逆転させる魔法ではない。

でも、
会社一本で生きてきた人間が、
もう一本、細い線を外に引いてみる行為

ではあると思う。


50代で副業を考えるのは、欲張りだからではない

若い人が副業をする理由と、
50代が副業を考える理由は、
少し違うかもしれない。

20代や30代なら、
成長したい。
自由になりたい。
収入を増やしたい。
そんな前向きな野心が中心になることも多い。

50代の場合は、
もう少し複雑だ。

  • このまま今の会社に残っていいのか
  • 定年後も働ける形を作れないか
  • 再雇用だけに依存して大丈夫か
  • 年金までの橋渡しをどうするか
  • 親のことや実家のことにお金がかかるかもしれない
  • 自分の人生を、もう一度少しだけ自分の手に戻したい

そういう感情が、
薄く何層にも重なっている。

だから副業を考えるのは、
贅沢な悩みでも、欲張りでもない。

人生の後半戦に向けて、
自分なりの防波堤を作ろうとしているだけ

なのだと思う。


会社での評価とは別に、「自分で決めて進める感覚」が欲しい

会社員生活が長くなると、
自分で決めているようで、
実際には多くのことが組織の流れで決まっていく。

目標。
予算。
人員。
方針。
役割。

もちろん組織で働く以上、それは当然だ。
それ自体を否定したいわけではない。

ただ、
人生の後半戦が見え始めると、

小さくてもいいから、
自分で考え、
自分で決め、
自分で積み上げたものが欲しい。

という気持ちが出てくる。

それが私にとっては、
いま考えている副業の正体なのかもしれない。

収益が出るかどうか。
続くかどうか。
本当に意味があるかどうか。

まだ分からない。

でも、
自分で何かを企画し、
調べ、
形にして、
世の中に出してみる。

その過程には、
会社の業務とは少し違う手触りがある。


私自身も、小さなサイトを作り始めた

私も今、
副業の一つとして、
小さな情報サイトを作り始めている。

はじめから大きな収益を期待しているわけではない。
アクセスがすぐ集まるとも思っていない。

むしろ現時点では、
記事を書き、
ページを整え、
検索に載る準備をし、
何が読まれるのかを考える。
その一つひとつを試している段階だ。

正直、
会社から帰った後に進めるのは簡単ではない。

気力が残っていない日もある。
今日は何もできなかったな、と思う日もある。

それでも、
少しずつ積み上がっていくページを見ると、
わずかに感覚が変わる。

会社とは別の場所に、
自分の時間が形になって残っている。

それだけで、
何もしていなかった昨日よりは、
ほんの少し前にいる気がする。


副業は「会社を辞めるため」だけのものではない

副業の話になると、
すぐに

いつ独立するのか
会社を辞めるのか
どれくらい稼げるのか

という話になりがちだ。

でも、50代にとっての副業は、
必ずしも脱サラの準備でなくていい。

会社を続けながら、
外の世界に少し触れる。

定年後にいきなりゼロから始めるのではなく、
今のうちに小さく試す。

再雇用を選ぶとしても、
「他に何もないから残る」のではなく、
「複数の選択肢を見た上で残る」と思えるようにする。

そのための副業でもいい。

副業は、
会社から逃げるためのものではなく、
人生の選択肢を少し増やすためのもの。

私は今のところ、
そう捉えている。


何を副業にするかは、「続けられるもの」から考えたい

副業にはいろいろな形がある。

物を売る。
文章を書く。
ブログを作る。
動画を作る。
知識を教える。
スキルを提供する。
AIを使って何かを形にする。

選択肢は多い。

でも50代の副業は、
若い頃のように
「とにかく何でも試して寝ずに回す」
というやり方は現実的ではない。

仕事もある。
家庭もある。
身体もある。
親のことも、いずれ重なってくる。

だから、
続けられるかどうか
はかなり大事だと思う。

  • 自分の経験と少しでもつながっているか
  • 調べることが苦にならないか
  • 仕事が忙しい時期でも完全に切れずに戻ってこられるか
  • 一時の流行だけでなく、積み上げ型になりそうか

このあたりを見ながら、
選んだ方がいい。

私自身も、
まだ正解は分からない。

だからこそ、
試しながら記録していくつもりでいる。


収入より先に、「まだ自分で作れる」という実感が欲しい

もちろん、副業をする以上、
いつか収益につながればうれしい。

それは本音だ。

老後の不安が軽くなるなら、
それに越したことはない。
会社の給料とは別に、
月に数千円でも数万円でも入るようになれば、
気持ちは違うだろう。

でも最初に欲しいのは、
おそらくそこではない。

私がまず確認したいのは、

50代の今からでも、
自分で考え、
自分で始め、
何かを少しずつ育てられるのか。

ということだ。

会社員生活が残り10年未満になると、
人はどうしても
「これから減っていくもの」
を数えがちになる。

体力。
時間。
役職。
収入。
選択肢。

でも、
まだ増やせるものもあるはずだ。

知識。
小さな実績。
外とのつながり。
自分で作った場。
そして、わずかな自信。

副業は、
それを取り戻す入口になるのかもしれない。


人生後半戦に向けて、細い線を一本引いてみる

副業を始めたからといって、
すぐに人生が変わるわけではない。

たぶん、
ほとんどの日は地味だ。

誰にも見られない記事を書く。
アクセスがほとんどない数字を見る。
よく分からない設定でつまずく。
それでも翌日、少しだけ直す。

そんなことの繰り返しになるのだと思う。

けれど、
会社員生活の残り時間を数え始めた今、
私はその地味な積み重ねを、
少し大事にしてみたい。

会社の外に、
細くても自分の線を一本引く。

それが今の私にとっての副業だ。

人生の後半戦に向けて、
まずはそこから始めている。

このテーマも、会社員生活が残り10年未満になった50代が考える「人生後半戦の再設計」の一部だと思う。

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